ボールペン替え芯の比較

ボールペンの書き味は、替え芯が重要です。私が作っているボールペンの替え芯は「パーカータイプ」と言われる替え芯を利用しています。JIS規格でGⅡ規格と言われるものです。ほとんどが油性インクを利用していますが、一部にはゲルインクもある様です。

写真でもわかる様に少し太めですのでインクの内容量も多いと思いますが、お値段も少々お高めです。肝心の書き味ですがメーカーによって様々です。

替え芯のボディーは、金属製と樹脂製があります。やはり金属製のほうが丈夫なので安定感はあります。しかし、実際に使ってみて書き味という点では、それほどの違いは感じません。同じような価格であれば、金属製を選ぶべきと言う程度ではないかと思います。ただし、ノック式ボールペンの場合は替芯のボディーに圧力がかかりますので、金属製のほうが安心かもしれません。

ペン先の太さも重要です。バリエーションは、1.0ミリ、0.7ミリ、0.5ミリ、0.3ミリなどがあります。欧米などアルファベットの国は太いものが好まれるようですが、日本語の場合は漢字など画数が多いので細いものが好まれる傾向があります。ただし、滑らかさという点では、太いほうが滑らかになり、細いものは少し引っかかるような感じになります。そのあたりは、書く人の筆圧などの癖にもよるので一概には言えませんが、手帳にメモ書きなど、細かい字を書く場合は、0.5ミリを手紙やノートなどの場合は0.7ミリぐらいがバランスが取れているのではないかと思います。

市販されているいくつかの替え芯を比較してみます。

  • 三菱ジェットストリーム0.5ミリ 500円くらい
  • パーカークインクフロー0.7ミリ 600円くらい
  • OHTO社製ニードルポイント0.7ミリ 150円くらい
  • 中国製パーカータイプ0.5ミリ 100円くらい
書いた線の比較
上から、ジェットスストリーム、口インクフロー、ニードルポイント、中国製リフィルとなります。
ペン先の比較
ペンは同じでポケッタブルに付け替えて書きました

写真ではわかりにくいと思いますので、私の感想だけを書いておきます。

ジェットストリームはサラサラというのがぴったりです。0.5ミリという細字タイプなのですが、紙に引っかるという感じもなくサラサラと快適に書けます。

それに対して、クインクフローは、ヌルヌルというか、非常に滑らかでその上に、滑るという感じがピッタリです。インクが出ている感じが伝わってくるような書き味です。日本で購入するには輸入品しかなく、最も高価なのですが、ノック式ボールペンには、このリフィルを標準装備しようと思っています。少し品薄なのが心配ですが・・。

ニードルポイントは、比較的安いのであまり期待していなかったのですが、上記2つに勝るとも劣らない書き味と言えます。0.7ミリなのですが、細いと感じます。そして油性インクなのですが、粘性が低いOHTO 社製の独自インクなのだそうです。長く書いているとインク玉ができたりするかもしれませんが、今回のテストでは上々の結果と言えました。残念なのはボディーが樹脂製なので安定感にかけるかもしれません。値段が安いのでそこまで求めるのは酷かもしれません。当社の回転繰り出し式ボールペン「ステイブル」にはこのリフィルを採用しようと思います。

最後に一番安い中国製の替え芯ですが、紙に引っかる感じがあり、書いた文字にマーカーでなぞると滲んでしまいます。安いというメリットしか感じられませんでした。

まとめとして

やはり値段相応ということですが、150円ほどで買えるニードルポイントが健闘しています。ボディーが樹脂なのでノック式には合わないと思うのですが、回転繰り出し式のペンでは全く問題ないのではないかと思います。

私が作っている木軸ペンはそれなりの値段になるので替芯もそれなりのものを使ったほうが結果的に満足できるのではないかと思った次第です。

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